映画やドラマ、舞台の演劇など「ストーリー作り」を必要とする仕事に携わる脚本家は、最近ではデジタル機器の進化に伴い、さまざまな映像作品やゲーム制作などでの需要が増加していると言われています。
結婚式で流される新郎新婦の馴れ初めビデオや、企業や行政などのPRビデオなどにも制作されるため、日常の生活の中でもさまざまな場面で「脚本」が必要とされます。
そんな中でも、最近開発されるゲームにも、ストーリー性のあるものが増えているため、ゲームシナリオを制作する脚本家の需要が高まっています。
ゲームに関するシナリオを書く脚本家は、シナリオライターとも呼ばれ、ゲーム業界の需要の高まりから求人が増加しています。
シナリオライターが必要とされる業界は?
シナリオライターは、脚本家の中でもゲームのストーリーを作る職能として呼ばれることが多く、ゲーム業界での需要が高くなっています。
インターネットの普及で、ソーシャルゲームやシュミレーションゲームの需要が増え、ゲームのシナリオが書けるシナリオライターの求人募集を多く見かけます。
テレビドラマの時間枠が削減されたり、大手映画会社による映画制作本数もそれほど伸びていないため、脚本家の需要が減少していると想像される中、ネット関連のゲーム業界の好調な業績を受け、シナリオライターの需要は高まっています。
シナリオライターは、従来の言葉でストーリーを作り上げる作業に加え、ゲームに関連する知識やプログラミング技術も求められるため、専門的な知識の習得も必要です。
シナリオライターの需要と報酬の現実は?
スマホゲームやソーシャルゲームの需要が増え、シナリオライターが不足しているのは前述の通りですが、反面で問題も抱えています。
ソーシャルゲームは、利用者がゲームのアイテムなどに課金することで収益が上がるシステムが構築されているため、ヒット作となれば、月に100億単位の売り上げにもつながります。
その反面、ゲームの開発には億単位の費用がかかる場合もあり、ヒットしなければ短期間でのサービス終了もあります。
そのため、シナリオライターの一本当たりの報酬単価が安い作品も多く、さまざまなコンテンツが増加する現状での需要は多いものの、仕事を継続するためには、多くの本数をこなす必要もありそうです。
アニメやゲーム業界で需要が高まるシナリオライター
スマホや動画配信サービスなどによるメディアの変化で、従来のテレビや映画といった映像作品に必要とされた脚本家の需要が減少傾向となる一方、アニメやゲーム業界の業績が好調で、シナリオライターが不足しています。
特に、スマホなどのソーシャルゲームでは、シナリオライターの需要が高まっていますが、コンテンツの数が多いため、一本当たりの報酬が抑えられています。
そのため、シナリオライターとして生活を確保するには、かなりの本数の脚本を手がける必要がありそうです。