映像作品を作ろうとする監督やプロデューサーは、自分たちの作品の骨組みとなる設計図を書いてくれる脚本家を公募というオーディションで選抜したり、脚本家が登場する役者の選抜にオーディションをみることもあります。
作品を作ろうとする映画監督やプロデューサー、脚本家といった制作に関わるポジションの人には、作品に登場するキャラクターに対するイメージが共有されているとはいえ、それぞれの判断に違いも生じます。
脚本家の関わるオーディションでは、何をみられ、何をみているのかを考えてみます。
脚本家が選抜されるオーディションでは、何をみられるのか?
映画会社やテレビ局など、映像制作を手がける会社では、新たな作品を生み出すために、原作となる作品を常に模索するように、新たな作品制作のための脚本家の発掘も試みています。
テレビドラマの制作会社や映像制作会社が行う脚本家の公募は、作品の出演者を選抜するオーディション同様、監督やプロデューサーが審査にあたって行われます。
脚本家を選抜する公募では、作品を作ろうとする監督やプロデューサーが、応募者の経歴や作品を事前に確認し、オーディションでは提出された脚本を比較検討し、最終決定前には、数人の脚本家候補と面談し、その人柄や関係者との相性など判断されます。
脚本家も映像作品を制作するために必要な職能のひとつであり、統括する監督やプロデューサーによって作品に適した人材かどうかの判断がされています。
脚本家のオーディションでは、何を見られるのか?
脚本が仕上がると、映像作品に登場する俳優の選抜が行われ、一般公募によるオーディション、あるいはイメージに適した俳優や付き合いのある事務所などに所属する俳優から選抜されるケースなどがあります。
いずれも、脚本家や監督、プロデューサーといった映像作品の制作部が審査員となり、それぞれの審査基準をもって作品のイメージに適した人物の判断を下します。
特に、台詞や作品の骨組みをつくる脚本家は、役や作品のイメージに合っているかどうかの判断基準を持っていることが容易に推測できます。
これに加えて、オーディションに対する意欲があるかどうか、前向きに取り組んでくれる人物かどうかといった一般的な職業での採用基準にも似たものを想像できます。
脚本家は、オーディションに参加した役者の技術や魅力といった数字や文字や言葉にできない感覚的な要素を最も重要視しているかもしれません。
脚本家のオーディションの基準は、役者の魅力?
映像作品を印象付ける役者のオーディションでは、脚本家は作り上げた脚本の台詞やストーリーのイメージに合う役者の魅力があるかどうかを判断していると思われます。
もちろん、オーディションに参加した役者の意欲や技術的な要素、社会人として仕事をする条件も判断基準の基盤となります。
ひとつの映像作品は多くの人の力によって制作されるため、それぞれの立場の人の判断基準が存在し、監督やプロデューサーによって統括されています。