シナリオの書き方には、原稿の書き方や細かいルールなどがあります。
実際に脚本家は、どういう書き方でシナリオを書いているのでしょうか?
脚本家はこう書く!ストーリーの書き方紹介
ストーリーの書き方とは、基本的に起承転結です。
「起」で事件が起こり、「承」で物語が進んで、「転」でどんでん返しがあり、「結」で決着します。
ストーリー構成では、桃太郎やウサギとカメなどの昔話を下敷きにアレンジして、新しい物語を作る練習をすることもあります。
お話の書き方は、オチである「結」に行くまでに収拾がつかなくなることもありますが、逆に「結」から「起」に向かうように書いていくと、まとまりやすいと言われます。
最近では映画の脚本については、三幕構成という、ハリウッド映画の脚本家によく使われるストーリー構成が使われるようになってきています。
三幕構成は、「設定」、「対立」、「解決」という3つの要素で成り立っています。
どんな映画も、この構成に分けることができるのです。
また、能楽の世界では、序破急、という古来からの構成方法もあります。
プロの脚本家が実際にやっている、3つの書き方とは?
シナリオの書き方には、『柱』、『ト書き』、『セリフ』という3つのポイントがあります。
『柱』は、場所と時間などを指定するための、背景や場所説明を簡単に書きます。
例えば、朝にマンションの主人公の部屋から始まる場合。
「○マンション・主人公の部屋(朝)」という書き方で書くという、決まった体裁があります。
時間帯の説明は、「朝」「夕」「夜」などで書かれます。
『ト書き』は、人の動作や、情景などを表したものです。
「主人公、ベッドから起き上がる」などと書いたものがト書き。
ト書きという言葉の意味とは、「~と、行動する」ことを書いた、というものです。
シーン内での行動を書き表すため、基本的に現在形で書かれます。
『セリフ』は、人物名の次に「」(かぎかっこ)を書いて表します。
主人公「おはよう」
などと書くのが、セリフの書き方です。
その他に、テロップは「T」、ナレーションは「N」と書き表すなどの決まりがあります。
まとめ
○ ストーリーの書き方は、基本的に「起承転結」で書かれる
○ 最近では三幕構成という、ハリウッド映画でよく使われるストーリー構成が使われる
○ シナリオの書き方には、『柱』、『ト書き』、『セリフ』という3つのポイントがある
脚本家を募集するシナリオコンクールの募集要項などでは、シナリオの書き方や原稿の体裁は細かく決められています。
多少書き方に不備があったとしても、ストーリーが面白ければ受賞できるそうですが、基礎の書き方は押さえておきたいところです。