シナリオライターや脚本家の収入は、業界や媒体によって違いがあるようです。
それぞれの業界でのシナリオライターの収入は、どういう風に違うのでしょうか?
シナリオライターの収入は業界ごとに違う?
脚本家やシナリオライターの収入は、業界ごとに違いがあり、新人かベテランかによっても違いがあります。
映画だと1本約100万~500万円ほど、二次使用料も含めれば1本約1000万円ほどの収入になることもあります。
テレビドラマだと、一般的には放送時間1分につき1万円、平均すれば1話につき約60万~100万円ほど。
1クール(約13話)分で、合計約800万円~1000万円ほどの収入になります。
ラジオドラマは1本約10万円ほど。
舞台は1本につき約15万~30万円ほどで、小さな劇団か、人気俳優が多数出演する大きな舞台かによって大きく違いがあります。
アニメは1話につき約20万円前後で、場合によってはもう少し低いことなどもあります。
1クール分で合計約200万円~300万円ほどの収入ですが、アニメの脚本は数人がローテーションで書くため、実際はもっと低いことも。
ゲームのシナリオライターは基本的にゲーム会社に所属することが多いため、平均年収は約400万円ほどになります。
専門知識を必要とするゲーム業界では、一般的には経験者のほうが年収自体が高くなります。
シナリオライターの収入の形態も、業界によって違う
シナリオライターや脚本家の収入の形態も、業界によって微妙に違います。
映画だと作品1本に対してのギャラと二次使用料の収入。
テレビドラマやテレビアニメだと、シリーズの中で1話ごとのギャラが発生します。
テレビドラマだと、基準として放送時間1分につき1万円などと言われていますし、ゴールデンタイムか深夜帯かなどによってもギャラが違います。
アニメは他の業界よりギャラの単価が安く、仕事も忙しいため厳しい世界だと言われています。
ちなみに、小説家やシナリオライターは主に「400字詰め原稿用紙で1枚分」を1単位として計算しますが、小説家とシナリオライターでは、文字数の数え方が違います。
小説家では、「400字詰め原稿用紙の余白も含めて1枚」と数えますが、シナリオライターは「純粋に文字数を400字分」で計算します。
ゲームのシナリオライターの場合だと、紙の原稿用紙は使わず、テキストエディタなどのソフトを使って書くため、空白はカウントせず純粋な文字数で計算することになります。
小説家よりもシナリオライターのほうが、約1.2~1.3倍ほど文字の量が多いのです。
まとめ
○ 収入は業界ごとに違いがあり、新人かベテランかによっても違いがある
○ 映画だと1本約100万~500万円ほど、二次使用料も含め1本約1000万円ほどの収入
○ ドラマだと1クール(約13話)分で、合計約800万円~1000万円ほどの収入
制作会社や契約内容によって、脚本のギャラや二次使用料などは違うものです。
どの業界に入るか、どの会社に所属するかなどによって、収入は大きく違う場合があるため、進路は慎重に選んだほうがいいと言えるでしょう。