映画やテレビドラマなどに比べて、実際に劇場に足を運ばなければ見られない舞台ですが、どういう実情があるのでしょうか?
舞台の台本を書く脚本家は、どうやって台本を書いているのでしょうか?
目次
脚本家が舞台を手がけるためにするべきことは?
映画やテレビドラマでは、脚本を書く人は「脚本家」や「シナリオライター」と呼ばれます。
一方、演劇や舞台では、脚本を「台本」や「戯曲」と呼び、書く人を「劇作家」と呼ぶことが多いようです。
舞台の台本を書く脚本家になろうとすると、一番早いのは自分で劇団を立ち上げることです。
ですが、自分で劇団を作ったところで、観客はなかなか集まりません。
舞台の台本、つまり戯曲のコンクールやコンテストなども、あまり知られていませんが存在します。
「劇作家協会新人戯曲賞」、「テアトロ新人賞」など、業界の中で有名な賞はいくつかあります。
脚本家が関わるさまざまなジャンルの中で、もっともギャラの振り幅が大きいのも舞台でしょう。
舞台は映画やドラマやアニメなどと違って、現地の劇場に足を運ぶしか見る方法がありません。
劇場の規模も、3000人ほどの大劇場から100人ほどの小劇場まで色々ありますが、基本的にDVDなどのソフト化はされません。
現地に行った人しか見られない媒体ですから、他の業界よりもギャラが不安定なのは頷けます。
脚本家が舞台の台本を書く実情とは
舞台の台本を書く場合は、2パターンあります。
1つ目は、自分が所属している劇団のために台本を書くパターン。
2つ目は、他の劇団から依頼されて、自分の所属ではない劇団のために台本を書くパターン。
台本とは舞台や演劇の設計図のようなものですし、映画やテレビドラマと違って背景の映像などがなく、舞台上のみで話が展開するため、台本の存在はより重要になります。
台本の内容についても、他の媒体よりも状況を説明するセリフなどが多くなります。
例えば映画の場合は、映像がメインでセリフはポツリポツリとした端的なものが多いですが、舞台や演劇では、より印象的で密度の濃いセリフが必要になります。
見ている観客との一体感やライブ感を大事にして、観客の心を揺り動かすような台本が、舞台に関わる脚本家に求められていると言えるかもしれません。
まとめ
○ 演劇や舞台では、脚本を「台本」や「戯曲」と呼び、書く人を「劇作家」と呼ぶことが多い
○ 舞台の台本を書くためには、一番早いのは自分で劇団を立ち上げること
○ 「劇作家協会新人戯曲賞」、「テアトロ新人賞」など、戯曲の有名な賞はいくつかある
映画やテレビなどと違って、舞台や演劇などはチケットを購入して限られた劇場に行かないと見られないため、なかなか敷居が高い部分もあります。
ですが元々、脚本やシナリオに関するほとんどのことは、舞台から発祥しているため、舞台について学んでおくのもいいかもしれません。