映画のDVDが売れたり、テレビドラマが再放送されたり、関連書籍が売れたりすると、脚本の二次使用料が発生します。
脚本家にとって、脚本のギャラだけでなく二次使用料が受け取れるのは嬉しいことですが、その二次使用料とはどうすれば受け取れて、金額はいくらぐらいなのか気になりますよね。
ここでは、二次使用料について説明します。
脚本家にはどうすれば二次使用料が入る?
映画やテレビドラマなどのDVDが売れたり、再放送の際などには二次使用料が入ります。
脚本家が二次使用料をもらうには「日本脚本家連盟」か「日本シナリオ作家協会」のどちらかに所属している必要があります。
この二つのどちらかの団体に入るためには、他の会員の推薦が必要、年会費と手数料がかかるなど、いくつかの条件があります。
映画やテレビドラマなどの、DVDが売れたり関連書籍が売れたりすれば、脚本家が二次使用料を受け取ることはできますが、ほとんどは全体の額に対して数%ほど。
二次使用料が高額になるのは、脚本を手がけた作品がヒットした場合のみです。
脚本家が受け取る二次使用料はどれぐらい?
気になる二次使用料の額ですが、例えば日本脚本家連盟の場合。
テレビドラマやテレビ番組などは、全国ネットのテレビ放送に著作物を利用する場合、著作物1件1回につき、放送事業者から支払われる脚本料の額の50%と決まっています。
劇場用映画の場合は、初放送の使用料の額は、放送事業者から番組の供給者に支払われる番組供給料の4%を上限としています。
DVDなどのビデオグラムの場合は、1個につき小売価格の1.75%で、出版の場合は、書籍1部につき、定価の15%以内になります。
しかも、これらの二次使用料には、「利用者と協議の上定める」という条件がつきます。
つまり、相手と相談の上で決めるので、場合によっては普通より安くなることも?
ヒット作の脚本家なら数百万、そうでなければ数万円ほどということになりますね。
まとめ
○ 二次使用料をもらうには「日本脚本家連盟」か「日本シナリオ作家協会」の所属が必要
○ DVDなどなら小売価格の1.75%、書籍なら定価の15%以内
○ ヒット作の脚本家なら数百万、そうでなければ数万円ほど
二次使用料がたくさん入るのは、あくまでヒット作の場合だけのようです。
それも「金額や%は要相談」なわけですから、よほどのベテランやヒット作を飛ばすような脚本家でなければ、二次使用料を期待するのは厳しいかもしれませんね。
何にせよ脚本家は、ベテランになってヒット作を手がけるまでは、コツコツ仕事をするしかなさそうです。