脚本家やシナリオライターは努力が必要な仕事ですが、その実やはり才能も必要ではあります。
どういった才能が必要なのでしょうか。
表現力
いわずもがなですが、表現力はシナリオライターの要です。
ドラマやアニメのシナリオであれば、そのシナリオを読んだ出演者の俳優・声優や裏方である美術やアニメーターのそれぞれに、明確に指示が伝わる文章を書かねばなりません。
これがあやふやなものになってしまうと、せっかくシナリオを書いたのに後々実際に口頭で伝えるなど二度手間をしなくてはなりません。
ゲームの文章としてのシナリオなら、プレイヤーに伝わる文章を書かなくてはならず、そこに求められる才能は小説家と比類したものになります。
こうした表現力なしには、シナリオライター業は成り立つものではないでしょう。
コミュニケーション能力
シナリオライターは裏方の仕事なので、ときおりコミュニケーション能力が低くても大丈夫だと考えている人がいます。
シナリオはドラマ・アニメでもゲームでも、作品の骨子です。
この骨子を明確に伝えるにはコミュニケーション能力が必要になります。
もちろんこれは上記した表現力の二の次になります。
しかし大事な物事ほどミスがあったときの安全性を考慮しておかねばなりません。
ですので表現力が最優先ではありますが、コミュニケーション能力も大事なのです。
またこれはシナリオライターのみならずマンガ家や作家などの創作をする人はそうなのですが、個々の契約を行う際にコミュニケーションが苦手だからと任せっきりにしていては、妥当な報酬を受けることができません。
クライアントとしては費用を安くしたいのは当然なので、任せっきりにしていてはダメなのです。
ですのでそういった契約面でも、コミュニケーションは大事なものだといえます。
管理能力
見過ごされがちですが、管理能力も捨て置けないものです。
まずシナリオライターは締め切りを守らねばならないので、スケジュールをしっかり管理する能力が必要です。
またドラマやアニメのシナリオ・脚本を出版する際は、原本がなければならず、そういったものを管理せねばなりません。
他にも自己の体調管理などはこういった業種にかかわらず重要なものです。
軽視されがちな才能ではありますが、こうした管理能力はシナリオ内での物語の整合性を管理することにも役立てられるものです。
まとめ
○第一に表現力が必要である。
○コミュニケーション能力はシナリオライター業を支える能力になる。
○管理能力は軽視されがちだが、色々なところで役に立つ。
シナリオライターにかかわらず言葉を操る職業は、伝えることがまず大事な才能です。
シナリオライター志願の方は、きちんと大切なことを伝えられるようになりたいものですね。