脚本家やシナリオライターを目指す方には、10代などの若い方も珍しくありません。
そうした方の中には「未経験でも大丈夫なのか」と悩む人もいるようですが、実際のところはどうなのでしょうか。
書いたことがない未経験
未経験というものにも段階というものがあるでしょう。
その中でももっとも未熟といえる「書いたことがない」という段階の人も少なからずいることと思います。
こういう方にはそれが大丈夫であるかという疑問より、何よりまず書き始めることが大事です。
一度書いてしまえば、それがどんなにお粗末な内容でも書いたという経験にはなるのです。
執筆の経験が少ない人にまず大切なのは、内容の出来不出来よりも完成させることです。
巧遅拙速と世にいいますがそれにも似て、いくら脚本の才能がある人でも一度も最後まで書き切れず完成させたことのない人と、あまり上手くはないけれども締め切りを必ず守り仕事が早く修正にも臨機応変に対応できる人とでは、後者の方が有能なのです。
脚本のみならずマンガや小説をつくってプロを目指す人には、昔から「ワナビー」と言われる人がいます。
これは英語の「wanna be」から来ており「なりたがり」と言われ、能力に乏しく実際には創作の経験もほとんどないのに「将来は○○になりたい」と口だけは達者な人のことを指し、英語圏でも日本でも嘲笑的に使われます。
創作をする人にはこうしたワナビーにならないように、内容の質はもとより創作し続けることが大事なのです。
受賞したことがない未経験
また未経験という言葉自体は受賞経験がない人のことも指しうるのですが、こういった人は未経験であることを気に掛ける必要はないでしょう。
視点を変えれば、賞を取ってさえしまえば能力が認められた証拠であり、未経験であるという気負いなどなくなるからです。
そもそも脚本家におけるそういう観点での経験があるというのは、脚本家として熟練していく一歩であり、その最初の一歩めを誰もが目指しているのです。
ですのでその経験がないからと恥じる必要性はどこにもありません。
もしそれでも不安でしたらノベルゲームのシナリオライターを募集している企業は多くあり、脚本やシナリオの作品を添付することで応募できるところもあります。
そうしたところは条件なども様々あることはもちろんですが、実績として認められるものであり、そうしたシナリオライターからアニメの脚本家になった人もいるので、ひとつの手だといえるでしょう。
まとめ
○脚本のみならず執筆したことがない人は今すぐ書き始めよう。
○ワナビーにならないよう書き続ける。
○それでも経験が気になるなら、シナリオライターを公募している会社に応募するのも手段のひとつ。
昔から作家や脚本の登竜門といえば賞といのが世間での一般常識でしょう。
しかし書き続けていればスキルも自ずと上がるでしょうし、脚本家になる手段はひとつだけではないので認められるまで努力するようにしましょう。